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【名場面0047】人形だというのに真っ赤に染まって、唇までへの字にしていて、今にも泣き出しそうに見えたからだった。 [イスカリオテ]


イスカリオテ〈4〉 (電撃文庫)

イスカリオテ〈4〉 (電撃文庫)

  • 作者: 三田 誠
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/12/10
  • メディア: 文庫


 カルロに答えながら、ノウェムはつかつかと大股で、少年のそばへ詰め寄った。
 これ以上ない迫力で、紫水晶の瞳が睨みつけてくる。
「ノウェ、ム――?」
 思わず声がくぐもったところへ、つけ込むように訊かれた。
「イザヤ様――断罪衣を起動できたんですか?」
「え? あ、まあ……」
「…………」
「…………」
 今度は、沈黙。
 さして長くはなかったが、あまりに重苦しいそれに少年が耐えかねて――突然、来た。
「イザヤ様が悪いんです!」
「うわ!」
 いきなり、大声で叩きつけられたのだ。
 きゅっ、と断罪衣の胸元を掴まれる。
「イザヤ様が悪いんです! 絶対にイザヤ様が悪いんです! いつもいつも、どうしてイザヤ様は私を伴ってくださらないのです!」
 少年の断罪衣を掴み、精一杯背伸びまでして、実に一生懸命にノウェムが言うのである。

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【書感0025】「さくら荘のペットな彼女2」 [さくら荘のペットな彼女]


さくら荘のペットな彼女〈2〉 (電撃文庫)

さくら荘のペットな彼女〈2〉 (電撃文庫)

  • 作者: 鴨志田 一
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/04/10
  • メディア: 文庫


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「さくら荘のペットな彼女2」
(鴨志田一著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ななみんキター!!!

 以上。

 ……で、終わりにしちゃいたいくらいですが、さすがにそれではアレですね(^^;

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【書感0024】ギブあっぷ3! [ギブあっぷ!]


ギブあっぷ3! (HJ文庫)

ギブあっぷ3! (HJ文庫)

  • 作者: 上栖綴人
  • 出版社/メーカー: ホビージャパン
  • 発売日: 2010/02/01
  • メディア: 文庫


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ギブあっぷ3!」
(上栖綴人著、ホビージャパンHJ文庫刊)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 いわゆるラノベのメインターゲットは、ミドルティーンからハイティーンにかけての年齢層ではないか、と思うわけです。もっともメインマーケットとなると、そうした少年少女が成長して購買力を備えたオーバーエージ枠なんでしょうけど……基本はやはり、ティーンエイジャー向けだと思うのですよ。

 さて本作、出版社は違いますが「付喪堂骨董店」シリーズのお約束でお楽しみ、毎巻4章の通称“咲語り”よろしく、毎巻終盤になると覚醒モードに入った主人公がダブルヒロインのうち「お色気担当」のほうをいつもと逆転してあれやこれやしちゃうシーンがお約束でお楽しみなわけです、が。

 2巻まではエロせつないというか、エロ甘酸っぱいというか、エロまどろっこしいというか………寸止め、でもギリギリ寸止まってないかも、で済んでたけど、3巻は………3巻は――――

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【書感0023】「さくら荘のペットな彼女」 [さくら荘のペットな彼女]


さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫)

さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫)

  • 作者: 鴨志田 一
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/01/10
  • メディア: 文庫


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「さくら荘のペットな彼女」
(鴨志田一著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 タイトルや扉絵や帯の惹句や口絵に騙されてはいけない!

 カタルシスはないけれど、キャラがいいです。そして、キャラだけじゃないのもいいです。
 前半は、いまどきのラノベ風味なあれやこれやでコーティングされていますが……後半は、まさにド青春の青さや、身悶えするような初々しさや、あれやこれやのオンパレード。KOパンチはないけれど、小気味良いワンツーがびしばし決まるような展開とでも申しましょうか。

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【名場面0046】「両方だっ!!」 [星界シリーズ]


星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 森岡 浩之
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1996/05
  • メディア: 文庫


「ど、どうしたの?」
「心配するな。艇体を切り離しただけだ」
「だけだって!?」
「反物質燃料を抱いたまま大気圏に突入するわけにはいかぬであろ。人の迷惑も考えないとな」
「でも、艇体を切り離すなんて……」アーヴらしく過激だな、とジントは思った。
「連絡艇は、もともと着陸するようにはつくられていない」ラフィールは早口で説明した。「着陸するというのは、緊急脱出と一緒なんだ」
「着陸できるのかい、艇体なしで?」
「艇体があったら、着陸できない」ラフィールは苛立たしげに、「わたしだって恐いんだぞ、着陸するのは初めてなんだから!」
「は、初めてだって!?」

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【名場面0045】「ほんとに不愉快なんだぞ」 [星界シリーズ]


星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 森岡 浩之
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1996/05
  • メディア: 文庫


「まさか戦うなんていいださないだろうね」不安そうにジントがいった。
「わたしをなんだと思ってるんだ?」ラフィールは不快だった。「べつに戦うのが好きなわけじゃないぞ。しかたないときにしか戦わない」
 ジントの眼に浮かんだのはあからさまな不信だ。
「心配するな、少年」前男爵がなだめるように、「アーヴはいったん戦うときには徹底的に戦う。戦いがはじまれば、取引や妥協はありえん。行きつくところまで行ってしまうんじゃ。それだけに戦いの恐ろしさをよく知っておる。じゃから、なるべく戦いは避ける」
「そうでしょうか……」
「歴史をひもといてみろ、少年。帝国のほうからいくさをしかけた例しはない」
「そんなことはないでしょう。げんにぼくの星系は帝国の存在なんて知りもしなかったんですよ。それなのに帝国は武器をむけてきたんです」

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【迷場面0145】「そんなプライドのねえヤツには教えん……!」 [終わりのクロニクル]


終わりのクロニクル (2下) (電撃文庫―AHEADシリーズ (0864))

終わりのクロニクル (2下) (電撃文庫―AHEADシリーズ (0864))

  • 作者: 川上 稔
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 文庫


「ちゃんと用があって来たんだぜ。辞めるとか抜かしてるテメエに言うもんか。ケッ」
「じゃあ辞めない。言ってみろ」
「フザけてんのかテメエ。だったら、俺を拝んで教えて下さいって言ってみろ」
「はいはい。――教えて下さい」
「そんなプライドのねえヤツには教えん……!」

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【書感0022】「1×10 藤宮十貴子は懐かない」 [1×10 藤宮十貴子は懐かない]


1×10  藤宮十貴子は懐かない (富士見ファンタジア文庫)

1×10 藤宮十貴子は懐かない (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 鈴木 大輔
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2009/09/19
  • メディア: 文庫


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「1×10 藤宮十貴子は懐かない」
(鈴木大輔著、富士見ファンタジア文庫刊)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 新刊カレンダーを見たらもうすぐ2巻が出る、ということに遅まきながら気づいたので、買うか買わないか決めておくために――と、長らく積ん読状態だった1巻を手に取った次第。
「空とタマ」や二ノ宮君シリーズが好きだったので(そういえばこのシリーズも途中から積ん読状態だ(^^;)、著者つながりでとりあえず確保――という以上の意図はなく、読み始めてからも正直前半分はう~ん……てな感じだったんです、が。

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【名場面0044】「こうやって……イザヤ様から……触れてもらえばよかったんですね……」 [イスカリオテ]


イスカリオテ〈2〉 (電撃文庫)

イスカリオテ〈2〉 (電撃文庫)

  • 作者: 三田 誠
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/03/10
  • メディア: 文庫


「ああ、そうだ」
 と、ぽつりと言った。
「ポンコツ。お前、なんか欲しいものとかあるか?」
「欲しいもの、ですか?」
 きょとんと小首を傾げたノウェムに、イザヤは唇を歪めた。
「お前が俺の剣と盾になるっていうなら、それに報いてやらなきゃいけねえだろ。でないと帳尻が合わねえ。どうせ、教団から給料が出てるってわけじゃないんだろし」
「イザヤ様の生活に必要な資金は頂いてますが」
「お前の私物はねえだろうが」
「…………」
 しばらく、ノウェムは考え込んでいた。
 きっかり十秒で、答えが出た。
「ひとつだけ、望みがありました。よろしいですか?」
「おお、何でも言えよ。あ、先に言っておくけど、できねえことはできねえからな。後、大金とか要求されても困るぞ」
「おそらく、イザヤ様に問題なく実行可能と存じます。金銭にも関連しません」
「じゃあ言えよ」
「はい」

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【名場面0043】「お前は俺の剣で俺の盾なんだろうが。」 [イスカリオテ]


イスカリオテ〈2〉 (電撃文庫)

イスカリオテ〈2〉 (電撃文庫)

  • 作者: 三田 誠
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/03/10
  • メディア: 文庫


「――イザヤ様は、ニセモノなのがお嫌ですか?」
 不意に、そんなことを訊いた。
「またそれかよ。もういいよ」
「ですが」
 言いかけたノウェムに、イザヤはマスタードのついた指を突き出した。
「俺がニセモノだろうが何だろうが、そういうのは関係なくて、お前は俺の剣で俺の盾なんだろうが。だったら、俺の代わりに使い潰される覚悟もしとけ」
 ぶっきらぼうに、言ったのだった。
 その言葉に、人形はきょとんと目を見開いた後、
「……はい」
 とても嬉しそうに、頬を押さえてうなずいたのだった。

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【名場面0042】「な、な、な、なにそれ? なに、どういうこと」 [葉桜が来た夏]


葉桜が来た夏〈2〉星祭のロンド (電撃文庫)

葉桜が来た夏〈2〉星祭のロンド (電撃文庫)

  • 作者: 夏海 公司
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 文庫


「ちょっと! ちょっと学、聞いてるの?」
 呼び声に誘われ、学は首を向けた。眉根に皺を刻みこちらを見つめる葉桜と目が合う。夕刻の湖面を思わせる見事なブロンド、折れそうに細い首と肩、白い陶器のような肌にはうっすらと朱が差している。
 ああ綺麗だ。唐突に学はそう思った。
 沈黙したままの学を妙に思ったのか、葉桜は戸惑ったように顎を引いた。
「な、なによ」
 そう言ってやや上目遣いに彼を見返す。学はまじまじと彼女を見つめた後、ぽつりと口を開いた。
「おまえさ、前に俺がストレートと癖毛、どっちが好きか聞いたよな」
「は……?」

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【迷場面0144】そうか、そりゃ大変だな。 [葉桜が来た夏]


葉桜が来た夏〈2〉星祭のロンド (電撃文庫)

葉桜が来た夏〈2〉星祭のロンド (電撃文庫)

  • 作者: 夏海 公司
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 文庫


「葉桜! 危ない!」
「え……?」
 葉桜が顔を戻すのと銃声が鳴り響いたのはほぼ同時だった。銃弾が骨を叩く嫌な音、巨人の手ではたかれたように葉桜の頭がのけぞる。
「………!」
 心臓を鷲摑みにされた気がした。学は声にならない叫びを上げて葉桜に駆け寄った。葉桜は状態を傾がせた姿勢で、その場に立ちすくんでいた。ボリュームのあるブロンドに隠れて顔は見えない。学は彼女の肩をつかみ乱暴に揺さぶった。
「おい、おい葉桜。しっかりしろ、おい!」

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【迷場面0143】「たった一文の中に人を惹きつけるワードが満載!?」 [へヴィーオブジェクト]


ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

  • 作者: 鎌池 和馬
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2009/10/10
  • メディア: 文庫


「そういや、高速戦闘中は脳に血が回らなくなるのを防ぐために、足の血流を止めるようにモードチェンジするんだっけ。……もしかして、痺れてる?」
『いようにしゅうちゅうするこうそくせんとうのちょくごは、体にねつがこもるものですし、スーツから足を出して、れいきゃくスプレーをつかうのがてっとりばやいのです。おほほ』
 はー、と適当に感心したクウェンサーだったが、そこで彼の体がピタリと止まる。
(あれ……? お姫様の足を冷やすっていう事は、ひょっとして、あの分厚い鋼鉄の壁の向こうでは……特殊スーツを脱い……?)
 動きを止めたクウェンサーは、しばし哲学者のように深く深く考え込む。
 すると、『正統王国』軍のベイビーマグナムの主砲がこちらを向いて、
『……よけいなことは、考えなくていいから』
「うぎゃああーっ!? ツッコミにしてもそれは強力すぎる!! それから余計なことを言ったのは『情報同盟』軍のエリートのはずだっ!!」

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【迷場面0142】「本気で怒られたら本気で怒り返すしかあるまい」 [化物語]


化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/12/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「えっと、神原、じゃあ、今、家ってことか?」
「いや、それも違う。どうした、阿良々木先輩にしては珍しい、二度も予想を外すとは。鬼の霍乱とはこのことだ。阿良々木先輩、私は今近所のスーパーのゲームコーナーで、オシャレ魔女ラブandベリーに興じているところだ」
「予想できるか、そんなもん!」
 常に予想を裏切りやがって!
 少しは思った通りの動きをしてくれよ!

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【名台詞0033】櫃内様刻は言いました [「世界」(きみとぼく)シリーズ]


きみとぼくの壊れた世界

きみとぼくの壊れた世界

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/10/10
  • メディア: 単行本


試験用紙が配られたとき、一番最初に考えなければならないのは、どの問題から先に解くのか、その順番だ。問題に対する解答は、一つずつ、順番に順番に、慎重に慎重に、片付けなければならない。全体を俯瞰し、個別に撃破、基本である。

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【迷場面0141】「いや、そこで予防線張らないで!」 [這いよれ!ニャル子さん]


這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

  • 作者: 逢空 万太
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: 文庫


「えー、名前と簡単な自己紹介を」
 こくり、と頷いて、転校生はその華奢な白い指先で、黒板にチョークを走らせていく。生徒達はそれを一瞬たりとて見逃さない心構えで追っていく。
 八坂。
 ニャルラトホテプ。
 星人。
 真尋は英和辞典を投げつけた。
「三日でこの学校をシメぐげえ!」
 放物線を描かずにほぼ初速のまま、辞書は転校生――這い寄る混沌の眉間にヒットした。
「おま、お前は何をやっている!」
「ちょ、先生! いきなり転校生いじめが発生しましたよ! 担任としていいんですか!」

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【迷場面0140】「適当極まりねえ!」 [化物語]


化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/12/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「私はこの生涯を、阿良々木先輩に捧げると誓ったのだ。戦場ヶ原先輩との仲を取り持ってくれたからというのではない。阿良々木先輩がそうするに値する人だと思うから、そう誓ったのだ」
「誓った、か……」
「ああ。常に人々を照らし、恵みを与え続けるあの太陽に誓おうかと思ったが、そう思ったのが夜だったので、とりあえずその辺の街灯に誓っておいた」
「適当極まりねえ!」
「街灯だって人々を照らし、恵みを与え続けているではないか。街灯がなかったら大変だぞ?」
「そりゃそうだけど……」
 せめて月に誓えよ。
 曇っていたのか?

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【書感0021】Baby Princess(①~②) [書き溜めのるつぼ]


Baby Princess〈1〉 (電撃文庫)

Baby Princess〈1〉 (電撃文庫)

  • 作者: 公野 櫻子
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/04/10
  • メディア: 文庫



Baby Princess〈2〉 (電撃文庫)

Baby Princess〈2〉 (電撃文庫)

  • 作者: 公野 櫻子
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/09/10
  • メディア: 文庫


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「Baby Princess ①」
「Baby Princess ②」
(公野櫻子著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 さすがのラノベ読みの強者諸卿も、こう思うに違いありません――――

19人姉妹なんてありえねーよ!!!!」と。

 さらには…………

しかもみんな年子なんてますますありえねー!!
極めつけに母親が同じだぁ~~!!? ないないないから!!!!

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【迷場面0139】ものすごい馬鹿がいた。 [化物語]


化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/12/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 全く、と呆れたように言う八九寺。
「忙しいなんて言葉は時間配分ができない人間の言い訳ですよ、阿良々木さん。その気になれば、学校の休み時間でも、参考書を見ることはできたはずです。勉強は授業中、あるいは家でするものである、などという先入観、固定観念が、阿良々木さんを縛っているのです」
「おお……なんかいいこと言ってるな」
 うん。
 それもまた、その通りである。
「八九寺、僕は今までお前のことを、根っから頭の悪い子供だと誤解していたのかもしれないが、お前ひょっとして、ちゃんとお勉強とか、できる奴なのか? 前に成績はよくないとか言ってたけど、あれはあくまで僕に気を遣った謙遜で……」
「さあ……勉強したことがないからわかりません」
「………………」
 ものすごい馬鹿がいた。

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【迷場面0138】「(笑)?」 [化物語]


化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/12/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「何を言い惜しんでいるの。早く具体的な点数を教えなさい。勿体ぶっているようだと、身体中の関節を全部反対向きに折り曲げて、なんだか逆に格好いいみたいな体型にしてあげるわよ」
「その体型に格好いい要素はひとつもねえ!」
「格好悪い?」
「格好悪いなんてレベルの話じゃない!」
 かっこわらい
「  (笑)  ?」
「笑えねえー!」

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【書感0020】偽りのドラグーン [書き溜めのるつぼ]


偽りのドラグーン (電撃文庫)

偽りのドラグーン (電撃文庫)

  • 作者: 三上 延
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/08/10
  • メディア: 文庫


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「偽りのドラグーン」
(三上延著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 やられたやられた!
 あー、そうだよ! もーまるっと騙されたよ!

 ジャンにも騙されたしティアナにも騙されたよ!
 ――クリスには騙されなかったけどな!

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【名言0019】黒髪の乙女はかく語りき [書き溜めのるつぼ]


夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

  • 作者: 森見 登美彦
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/12/25
  • メディア: 文庫


「いいのです。本との出会いは一期一会。その場で買わねばなりません」

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【書感0019】葉桜が来た夏(4~5巻) [葉桜が来た夏]


葉桜が来た夏〈4〉ノクターン (電撃文庫)

葉桜が来た夏〈4〉ノクターン (電撃文庫)

  • 作者: 夏海 公司
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/05/10
  • メディア: 文庫



葉桜が来た夏〈5〉オラトリオ (電撃文庫)

葉桜が来た夏〈5〉オラトリオ (電撃文庫)

  • 作者: 夏海 公司
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2009/10/10
  • メディア: 文庫


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「葉桜が来た夏4 ノクターン」
「葉桜が来た夏5 オラトリオ」
(夏海公司著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 これなんてハリウッド映画!?
 葉桜フォーリンラヴ。
 学君はテラ超人!

…の3本をお届けします、てな感じの「葉桜が来た夏」、堂々のシリーズ完結です。

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【迷場面0137】「血生臭いんだよ、お前は……」 [化物語]


化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「そんなところだと思うわよ。迷惑かけるわね、阿良々木くん。そうね、それについては、私ができる釈明は一つもないわ。人間関係を清算し切れていなかった私の責任と言っていいもの」
「精算って……」
 嫌な言葉を使う。
 むしろ凄惨て感じだし。
「大丈夫。責任は取らせてもら……」
「取らなくていい取らなくていい! お前何するかわかんないもん! このくらいのこと、僕のトラブルだから僕が解決する!」
「遠慮しなくてもいいのに。水臭いわね」
「血生臭いんだよ、お前は……」

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【迷場面0136】「責任転嫁までしやがった……」 [化物語]


化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「でも、マウンテンバイクに乗ってる高校生なんて、世界中、五万といるぞ? お前はそいつらを、全員まとめて敵に回すのか?」
「とても最高ね、マウンテンバイク。高校生ならば誰もが憧れる逸品だわ」
 一瞬で手のひらを返す戦場ヶ原ひたぎ。
 意外と保身的な奴だった。
「その最高さ加減が阿良々木くんにあまりにも似合わないものだから、ついつい、心にもないことを言ってしまったわ」
「責任転嫁までしやがった……」

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【迷場面0135】「恫喝だって暴力の一つなのよ?」 [化物語]


化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「高校生、マウンテンバイク」
「含むところのありそうな物言いだな……」
「高校生、マウンテンバイク。中学生、バタフライナイフ。小学生、スカートめくり」
「その悪意ある羅列はどういう意味だ!」
「助詞も形容詞もないのだから、悪意があるかどうかなんてわからないでしょう。勝手な推測で女の子に向かって大声を出さないでよ、阿良々木くん。恫喝だって暴力の一つなのよ?」
 それなら毒舌だって暴力の一つだろう。

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【迷場面0134】「それじゃねえ!」 [化物語]


化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「じゃあ、あの自転車、阿良々木くんのだったのね」
「ん? ああ」
「フレームは酸化鉄でコーティングしているのじゃないかってくらいに錆びていたし、チェーンも切れて外れていて、サドルと前輪が無くなっていたけれど、そう、あんなになっても自転車って動くものなのね」
「それじゃねえ!」
 それは放置自転車だ。

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【書感0018】ピクシー・ワークス [書き溜めのるつぼ]


ピクシー・ワークス (電撃文庫)

ピクシー・ワークス (電撃文庫)

  • 作者: 南井 大介
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/09/10
  • メディア: 文庫


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ピクシー・ワークス」
(南井大介著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 うん、よい物語でした。空を目指す物語。未来へ続く、ひと夏の物語。――すごく控えめに言えば、ですが(^^;
 キャッチコピーをつけるなら、なんだろう――部活ライトスタッフ? ガールズ・ライトスタッフ? マッド・ライトスタッフ? ……てか、それ全部?

 ライトノベルを手に取る人で「こんな女子高生いねぇよ!!」と目くじら立てる人はたぶんいないと思いますが………それにしたってハイスペックすぎだろ、笹島明桜天文部&生徒会(^^;

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【迷場面0133】『やっほー、お久しぶりー☆』 [へヴィーオブジェクト]


ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

  • 作者: 鎌池 和馬
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2009/10/10
  • メディア: 文庫


「何だこりゃ!? WL3B1を注文したのに、思いっきりWL3B2のほうが飛んできたぞ!? あのお姫様は俺達を殺す気か!!」
「おい見ろよヒーロー、なんかお姫様のオブジェクトの様子がおかしくねえか!?」
 ヘイヴィアに促されて見てみれば、ベイビーマグナムの後部から伸びるアーム状主砲の内の一本が、何やら獲物を追うように小刻みに左右に揺れている。
 それは、冷静に観察してみると『やっほー、お久しぶりー☆』という、女の子らしく可愛らしいジェスチャーのようにも見えたかもしれないが、
「ち、ちくしょう! なんか照準こっち向いてねえか!? 砲身を左右に細かく振って微調整までしてやがるぜ!!」
「もはや捨て駒確定だな! だけど死んでたまるかこんちくしょう!!」

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