【書感0021】Baby Princess(①~②) [書き溜めのるつぼ]
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「Baby Princess ①」
「Baby Princess ②」
(公野櫻子著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
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さすがのラノベ読みの強者諸卿も、こう思うに違いありません――――
「19人姉妹なんてありえねーよ!!!!」と。
さらには…………
「しかもみんな年子なんてますますありえねー!!」
「極めつけに母親が同じだぁ~~!!? ないないないから!!!!」
…………しかし、しかしですよ。
だからといって一概に否定するだけでは、ラノベ読みの名が廃るのでは?
ラノベ読みとは、物語を楽しむためならばつべこべ言わず、文章だけで想像の翼を無限に広げ、どんなに奇抜な設定の物語世界にもどこまでも深く没入し、キャラ達一人一人があたかも自分自身であるかのような一体感を自然に持ちえる、そんな特性を備えているのでは?
であるならば、たとえ初産が16歳だとしても35歳までかかるとか、1/2の19乗なんてほとんどゼロだとか、そんな些細な(?)疑問は脇に置いておいて、物語そのものを楽しむことこそが正しき道なのではないか!? そう、青春におかしなことはつきものだ!
…………えー、だいぶ混乱してきましたが、正直そんなに気に入っているわけでもないんですよ、この作品。家族愛ものとか割に好きなんで、どんなんかなーと思って2巻までは買ってみた、みたいな。
疑似家族もの(?)なら、キャラが少ない分だけ密度が濃い故か「さくらファミリア!」のほうがずっとお気にだし。あ、「狂乱家族日記」のほうがそれっぽいか。
でもどうなんでしょうね、3巻くらいまでは買ってみようかな…………積ん読の底が見えてきたら、ですけどね。
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