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【名台詞0038】ヨシナオは言いました [境界線上のホライゾン]


境界線上のホライゾン2〈下〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

境界線上のホライゾン2〈下〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

  • 作者: 川上 稔
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/07/10
  • メディア: 文庫


「もし行くならば堂々と行かれよ、しかし忍んで行かれよ、それが逢い引きのコツである」

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【迷場面0128】「何を仰っているんですか。親身になっておりますとも」 [境界線上のホライゾン]


境界線上のホライゾン2〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

境界線上のホライゾン2〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

  • 作者: 川上 稔
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/06/10
  • メディア: 文庫


「Jud.、昨日に御要求が御座いましたので、ホライゾン、ちょっと朝に早起きして粉末ドリンクを頑張ってみました。店主様のお墨付きですので、一献如何でしょうかトーリ様」
「おお、気合い入ってるな! 粉末系スポーツドリンクは最近キュウリ味の″ドクターカッパー″とか解りにくいネタ多くて困るよな。ともあれ、――じゃあ、喉も渇いてるし頂くぜ!」
 Jud.、とホライゾンが頷く眼前で、葵が竹ボトルを一気に煽った。その横で、無表情に半目のホライゾンが平然とした口調で、
「スポーツコーンスープです」
 葵が吹いた。わあ、とか、きゃあ、とか逃げ出す皆の中央。葵はがくがく震えながら、
「ぬおお! な、何だこの、え、ええと、言葉を選んで言うと斬新な味! 口に入った瞬間から温かいコーンのどろつきと塩っぽいのにレモン味がプラス! あめいじんぐ!」
「トーリ様、ゲロのような臭いがしますねそれ」
「あ、あれエ――!? 俺が選ばなかった言葉で正確にストライク取りに来てね!?」

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【名言0016】立花・誾はかく語りき [境界線上のホライゾン]


境界線上のホライゾン1〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

境界線上のホライゾン1〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

  • 作者: 川上 稔
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 文庫


「男の人なんて、″俺超強い″がやりたいだけの馬鹿ばかりですから」

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【迷場面0102】「少しは忍べよ忍者なんだからよ」 [境界線上のホライゾン]


境界線上のホライゾン1〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

境界線上のホライゾン1〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

  • 作者: 川上 稔
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 文庫


「いいで御座るか? コクる際、人間やはりトチるもので御座る。たとえば″君のことが好きだ!″と言うつもりが、慌ててしもうて″君のおとこが好きだ!″と炸裂し申したり、思い切り噛んで″き、きめぇとこが好きだ″と暴発し申したり、無理に楽しく行こうとして″ミーはユーのことを好ーキデースネ――!?″などとハズれぶちかまし申したりするで御座るよ」
「オマエはホントに体験豊富な。心強いけど少しは忍べよ忍者なんだからよ」
「せ、説教された! このタイミングで説教されたで御座るよ自分!」

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【迷場面0096】「……お前、悲観的どころか腹立つやつであるなあ」 [境界線上のホライゾン]


境界線上のホライゾン1〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

境界線上のホライゾン1〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

  • 作者: 川上 稔
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 文庫


「忠勝様。つまり向こうは新品、こちらは試作なのですね?」
「ああ、一応クラスは神格武装で、コンバットプルーフは取れてるがな。それが何だ?」
「――負けですね。どうも有り難う御座いました。いろいろと下らないことも多い人生でしたが、経験的にはかなり幅広いものだったと判断出来ます。上下のアップダウン幅として」
「いきなり悲観的な鎧だな」
「では勝てる要因を仰って下さい」
 そうだな、と忠勝は、宗茂を見つつ言った。
「あの小僧より我の方が年上」
「老けてるだけだと判断出来ます」
「では、あの小僧より我の方が偉い」
「将来ある若者と出世打ち止め親父のどちらが意味ある存在とお思いですか」
「では、――我の方が格好いい」
「ハイハイJud.Jud.」
「……お前、悲観的どころか腹立つやつであるなあ」

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【迷場面0095】「この女は……」 [境界線上のホライゾン]


境界線上のホライゾン1〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

境界線上のホライゾン1〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)

  • 作者: 川上 稔
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 文庫


「それとついでに聞くと、お前、我と殿、どっちの言うこと聞くんだ? 我の家についてるくせに、あまり言うこときかんしなあ」
「忠勝様の言うことを聞いておりましたら自動人形の身が磨り減ります。片付けはしない。洗濯はしない。余計な武具や本や夕食の予定にない肉とか買ってくるしすぐに犬とか猫とか拾ってきて″可哀想だろ!? 今日からこの子はうちの子だ!″とか駄目人間炸裂されますし」
「だって可哀想じゃねえかよ! お前は鬼か!?」
「ハイハイJud.Jud.。――今の、忠勝様が私によく行う返答ですが、どうでしょうか?」
「この女は……」

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【迷場面0088】「――返事が来る前に来ましたけれど」 [境界線上のホライゾン]

「ここに来たの、アンタの独断か?」
「いえ、子供ではないので許可を取りました。――返事が来る前に来ましたけれど」

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【迷場面0084】「小さいのがいいんだ。小さいのが」 [境界線上のホライゾン]

 と、小さな音がした。彼の制服の襟を、何かが内側から叩く音だ。
 彼は襟元に視線を落とさず、町からこちらに至る峰を見て、
「――いいぞガブリエル」
 言うと、襟の装甲を開けて一人の少女が現れた。三頭身二枚翼の彼女は、若者の肩で、
『おはなし きました』
 言うなり、少女ガブリエルは背の翼の中からラッパを取り出す。ラッパは震えて、
『――B1T3からB2T3へ、様子はどうだ?』
「B2T3からB1T3、Tes.、現状変化無し。――愚痴が出るだけだ」
 返答すると、ラッパから声が響いた。
『お前のとこのガブリエルはいいよなあ。俺の走狗(マウス)はシンボル型だから喋りが事務的でさ』
「変更しないんだからアンタはいい人だよ」
『でもお前のは権能強化しないのか? 旧派(カトリック)は改派(プロテスタント)対抗で権能割引始めたのにさ』
「権能強化すると大きくなるだろうが。小さいのがいいんだ。小さいのが」
『深いな……』

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【迷場面0077】「結構いい雰囲気だと思ったらぶちかましてくれるじゃない」 [境界線上のホライゾン]

 石畳を模した樹脂材で舗装された通りの前に、一人の少年が立っている。
 制服姿の、線の細い影の持ち主は、トーリだ。
 喜美は、立ったまま動かない彼の後ろ姿を見て、吐息混じりにこう言った。
「怖かったら、戻ってきてもいいのよ、トーリ。――愚弟なんだから」
 喜美は言葉を作り、片膝を抱えた。そしてしばらくすると、視線の先でトーリが動き出す。彼は、くねくねしたり、反復横飛びを始めたり、街灯の柱で低姿勢ポールダンスを始め、
「フフフ愚弟、結構いい雰囲気だと思ったらぶちかましてくれるじゃない」

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【迷場面0073】「さ、最悪――!」 [境界線上のホライゾン]

「ええとね? 皆、怪談じゃなくて最近多発の怪異におけるここだけの話なんだけど――」
 直後、浅間の後ろにいた葵姉が、両手を振り上げた。
「ここから浅間によるスーパーエロ話タ――イム!!」
「えええ? ちょ、喜美ってば勝手に何を――、というか男衆も正座しないっ。あのですね、喜美はどうしていつもそういうことを――」
「だって私、エロの神様を奉じてるもの。正確には芸能ウズメ系のサダ派ね」
 う、と浅間が息を詰めた。対し、葵姉が浅間の肩を笑顔で叩いて
「神が命じていることを否定する巫女が、ひょっとしてここにいるの?」
「え? いや、別にそういうわけじゃあ……。だってうちの祭神の一柱ですし」
「フフフ馬鹿ねグレイト、アンタんとこで代理契約したもんね、私のときは。あのとき、女しか儀式関われないからアンタが手伝いで来て、裏の滝で二人で脱いで――」
おぅわあ――!!

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【迷場面0072】「今ちょっとあんたの詫び寂びに戦慄したわ」 [境界線上のホライゾン]

 ウルキアガの言葉に、皆は、はっとしてトーリを見た。
 周囲、下校中の生徒達も、今の言葉に対して身の動きをわずかに止めた。皆はひそひそと、
「……オッパイソムリエの総長がオッパイについて何も言わないなんて……」
「……毎日連呼してる筈なのに好きな女相手にはヘタレ……?」
「……というか、どうしてこんなのが本当に総長や生徒会長に……」
 全ての人の注視を受けた先、トーリは、
「俺、ひょっとしてこの道の権威になってね?」
 言いつつ、トーリは真面目な顔で頷いた。そして彼はおもむろに息を吸うと表情を正し、ペンを紙に走らせて、
「出来た。つまり、――オッパイは、揉んでみないと、解らない」
「無差別に上の句詠むなよ!!」
 皆のツッコミに、トーリは眉をひそめた。あのなあお前ら、と彼は腕を組み、
「季語どうしよ?」
「フフフ愚弟、今ちょっとあんたの詫び寂びに戦慄したわ」

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【名場面0007】「――憧れを手にした、と言うのよね」 [境界線上のホライゾン]

「ずるい。――さっきから試されてるみたいだ」
「そう? 点数を付けるのがこっちだとしても、点数を得られるのは貴方なのよ?」
「? どうして女の子は点数を得られないのさ?」
「だって、女の子の点数は、……一緒にいる男の子の点数そのものだもの」
 は? と東はたじろいだ。正面、ミリアムが手の平をひらひらさせながら小さく笑っている。
「いい? どんなに着飾っていたって、ただ着飾っているだけなら趣味。人から見た自分を意識して着るようになって表現。それによって人を惹き付けられる着飾りが出来て御洒落。そして自分が欲しい点数を持っている人の目を奪う着飾りが出来たら――」
 笑みを濃く、うつむきから仰ぎにして、
「――憧れを手にした、と言うのよね」

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【迷場面0063】……何だその語弊ありまくりな言い方!! [境界線上のホライゾン]

『まさずみ せーじか?』
「Jud.、そうです、政治家です。市民を助けるために税金搾り取って働く還元系職業です」
 否定した方がいいが、それもまた嘘のような気もしたので正純は黙っていた。すると、黒藻の獣が、言葉を問いかけた。
『ともだち?』
「――Jud.、お互いが、お互いの存在を認めていることをそう言うならば」
『ともだち なれる?』
 それは、とP-01sが口ごもり、こちらを見る気配がある。だから正純は彼女たちに背を向け、空を見上げるふりをしつつ、
「最近、友人欲しいなあ」
『なれるの?』
「Jud.、――率直に申しまして正純様は友達少ないので、今がチャンスです。つまりチョロいです。大丈夫、正純様は政治家ですから下水などの管理も大好きですので」
 ……何だその語弊ありまくりな言い方!!

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【迷場面0058】……根拠がない上に完璧にバレてるぞ……!! [境界線上のホライゾン]

 正純は、さっきから背後でこそこそ行われている餌付け行為に対して無言だ。
 以前から気づいていたが、どうも側溝下、下水管理の黒藻の獣はP-01sに懐いているらしい。更には、P-01sと黒藻の獣との共通見解として、黒藻の獣が外に出ていることはバレないほうがいいことになっているようだ。
 ……黒藻の獣にしても、仕事をサボっていることになるからな……。
『ばれてない? おーけー? いけそう?』
「Jud.、大丈夫だと判断出来ます。我々の活動は完璧です」
 ……根拠がない上に完璧にバレてるぞ……!!

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【迷台詞0006】黒藻の獣とP-01sは言い放った [境界線上のホライゾン]

『ばれてない? いけてる?』
「ばれておりません。いけております」

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【迷台詞0002】葵・喜美は言い放った [境界線上のホライゾン]

「フフフ愚弟、姉は手段を選ばない人間よ。目的も選ばないけど。今は揉むことだけを考えなさい! オンリーモミング!」

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【書感0003】境界線上のホライゾン(Ⅰ巻・上下) [境界線上のホライゾン]

――――――――――――――――――――――――――――――
「境界線上のホライゾンⅠ<上>」
「境界線上のホライゾンⅠ<下>」
(川上稔著、メディアワークス電撃文庫刊)
――――――――――――――――――――――――――――――
 待望の新シリーズ開幕。1巻なのに上下巻構成(まぁいつものことか)、しかも2冊合計で1317ページって、一体どんだけ(^^;

 ていうかですね、読者は誰しもこう思ったんじゃないでしょうか。



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