【迷場面0063】……何だその語弊ありまくりな言い方!! [境界線上のホライゾン]
『まさずみ せーじか?』
「Jud.、そうです、政治家です。市民を助けるために税金搾り取って働く還元系職業です」
否定した方がいいが、それもまた嘘のような気もしたので正純は黙っていた。すると、黒藻の獣が、言葉を問いかけた。
『ともだち?』
「――Jud.、お互いが、お互いの存在を認めていることをそう言うならば」
『ともだち なれる?』
それは、とP-01sが口ごもり、こちらを見る気配がある。だから正純は彼女たちに背を向け、空を見上げるふりをしつつ、
「最近、友人欲しいなあ」
『なれるの?』
「Jud.、――率直に申しまして正純様は友達少ないので、今がチャンスです。つまりチョロいです。大丈夫、正純様は政治家ですから下水などの管理も大好きですので」
……何だその語弊ありまくりな言い方!!
――――――――――――――――――――――――――――――
黒藻の獣×P-01s×本多・正純
――――――――――――――――――――――――――――――
「境界線上のホライゾンⅠ<上>」
第五章『晴天下の再会者』(P.185~186)
(川上稔著、メディアワークス電撃文庫刊)
――――――――――――――――――――――――――――――
事実を嘘にならない程度にズラしつつ全体としてはどことなく完全に変に仕立て上げる言葉遣いの妙、それが川上クオリティ。
「Jud.、そうです、政治家です。市民を助けるために税金搾り取って働く還元系職業です」
否定した方がいいが、それもまた嘘のような気もしたので正純は黙っていた。すると、黒藻の獣が、言葉を問いかけた。
『ともだち?』
「――Jud.、お互いが、お互いの存在を認めていることをそう言うならば」
『ともだち なれる?』
それは、とP-01sが口ごもり、こちらを見る気配がある。だから正純は彼女たちに背を向け、空を見上げるふりをしつつ、
「最近、友人欲しいなあ」
『なれるの?』
「Jud.、――率直に申しまして正純様は友達少ないので、今がチャンスです。つまりチョロいです。大丈夫、正純様は政治家ですから下水などの管理も大好きですので」
……何だその語弊ありまくりな言い方!!
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黒藻の獣×P-01s×本多・正純
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「境界線上のホライゾンⅠ<上>」
第五章『晴天下の再会者』(P.185~186)
(川上稔著、メディアワークス電撃文庫刊)
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事実を嘘にならない程度にズラしつつ全体としてはどことなく完全に変に仕立て上げる言葉遣いの妙、それが川上クオリティ。
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