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【名台詞0014】桧川直巳は言いました [さよならピアノソナタ]

 そのときぼくはふと、処理場のおじさんの言葉を思い出す。戻ってきたら、女の名前をつけろ。でもそれは無理な話だった。戻ってきた今なら、わかる。ぼくは切れ切れの息を継ぎながら、手の中のそれを見つめる。
 だって、これはぼくの欠片だ。他に名前は、いらない。

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「さよならピアノソナタ」
「18 世界の果ての百貨店」(P.281)
(杉井光著、メディアワークス電撃文庫刊)
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 杉井光はおちゃらけた掛け合いもいいけれど、こういう印象的な台詞をさらりと書けるところがまたいいのです。
 ちなみにさよソナでは両方ハマってます。最高です。

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