【迷場面0077】「結構いい雰囲気だと思ったらぶちかましてくれるじゃない」 [境界線上のホライゾン]
石畳を模した樹脂材で舗装された通りの前に、一人の少年が立っている。
制服姿の、線の細い影の持ち主は、トーリだ。
喜美は、立ったまま動かない彼の後ろ姿を見て、吐息混じりにこう言った。
「怖かったら、戻ってきてもいいのよ、トーリ。――愚弟なんだから」
喜美は言葉を作り、片膝を抱えた。そしてしばらくすると、視線の先でトーリが動き出す。彼は、くねくねしたり、反復横飛びを始めたり、街灯の柱で低姿勢ポールダンスを始め、
「フフフ愚弟、結構いい雰囲気だと思ったらぶちかましてくれるじゃない」
――――――――――――――――――――――――――――――
「境界線上のホライゾンⅠ<上>」
第十二章『後悔通りの清純者』(P.302)
(川上稔著、メディアワークス電撃文庫刊)
――――――――――――――――――――――――――――――
ぶちかますにしてもあーた、ぶちかましようってものが……(^^;
制服姿の、線の細い影の持ち主は、トーリだ。
喜美は、立ったまま動かない彼の後ろ姿を見て、吐息混じりにこう言った。
「怖かったら、戻ってきてもいいのよ、トーリ。――愚弟なんだから」
喜美は言葉を作り、片膝を抱えた。そしてしばらくすると、視線の先でトーリが動き出す。彼は、くねくねしたり、反復横飛びを始めたり、街灯の柱で低姿勢ポールダンスを始め、
「フフフ愚弟、結構いい雰囲気だと思ったらぶちかましてくれるじゃない」
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「境界線上のホライゾンⅠ<上>」
第十二章『後悔通りの清純者』(P.302)
(川上稔著、メディアワークス電撃文庫刊)
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ぶちかますにしてもあーた、ぶちかましようってものが……(^^;
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