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【迷場面0072】「今ちょっとあんたの詫び寂びに戦慄したわ」 [境界線上のホライゾン]

 ウルキアガの言葉に、皆は、はっとしてトーリを見た。
 周囲、下校中の生徒達も、今の言葉に対して身の動きをわずかに止めた。皆はひそひそと、
「……オッパイソムリエの総長がオッパイについて何も言わないなんて……」
「……毎日連呼してる筈なのに好きな女相手にはヘタレ……?」
「……というか、どうしてこんなのが本当に総長や生徒会長に……」
 全ての人の注視を受けた先、トーリは、
「俺、ひょっとしてこの道の権威になってね?」
 言いつつ、トーリは真面目な顔で頷いた。そして彼はおもむろに息を吸うと表情を正し、ペンを紙に走らせて、
「出来た。つまり、――オッパイは、揉んでみないと、解らない」
「無差別に上の句詠むなよ!!」
 皆のツッコミに、トーリは眉をひそめた。あのなあお前ら、と彼は腕を組み、
「季語どうしよ?」
「フフフ愚弟、今ちょっとあんたの詫び寂びに戦慄したわ」

――――――――――――――――――――――――――――――
生徒達×葵・トーリ×葵・喜美
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「境界線上のホライゾンⅠ<上>」
 第七章『階段上の哲学者達』(P.207)
(川上稔著、メディアワークス電撃文庫刊)
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 季語いらねんじゃね?(^^;

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