【迷場面0096】「……お前、悲観的どころか腹立つやつであるなあ」 [境界線上のホライゾン]
境界線上のホライゾン1〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)
- 作者: 川上 稔
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 文庫
「忠勝様。つまり向こうは新品、こちらは試作なのですね?」
「ああ、一応クラスは神格武装で、コンバットプルーフは取れてるがな。それが何だ?」
「――負けですね。どうも有り難う御座いました。いろいろと下らないことも多い人生でしたが、経験的にはかなり幅広いものだったと判断出来ます。上下のアップダウン幅として」
「いきなり悲観的な鎧だな」
「では勝てる要因を仰って下さい」
そうだな、と忠勝は、宗茂を見つつ言った。
「あの小僧より我の方が年上」
「老けてるだけだと判断出来ます」
「では、あの小僧より我の方が偉い」
「将来ある若者と出世打ち止め親父のどちらが意味ある存在とお思いですか」
「では、――我の方が格好いい」
「ハイハイJud.Jud.」
「……お前、悲観的どころか腹立つやつであるなあ」
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鹿角×本多・忠勝
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「境界線上のホライゾンⅠ<上>」
(川上稔著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
第十八章『学校の先生』(P.454)より
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西の立花宗茂vs東の本多忠勝。戦国ファンなら感涙ものの夢対決です、が…………川上マジックにかかるとなんか別なモノに(^^;
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