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【迷場面0044】「そんな対策を講じていたのか」 [化物語]

「忍野さんのことは、また別の話だわ。それに、忍野さんには、規定の料金を支払うことになっているしね。十万円だったかしら」
「ああ。バイトするんだっけ?」
「ええ。とはいえ私の性格は労働には不向きなので、今はまだ、それについての対策を講じている段階だけれどね」
「自覚があるのは自覚がないのよりはいいことだ」
「なんとか踏み倒せないものかしら……」
「そんな対策を講じていたのか」

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【迷場面0037】「突っ込みに駄目出しが入った!?」 [化物語]

「阿良々木くん、その程度の熟語も読めないの? そんな学力で、よく幼稚園を卒園できたわね」
「幼稚園くらいは目隠ししてても卒園できるわ!」
「それはいくらなんでも自分を高く評価し過ぎだわ」
「突っ込みに駄目出しが入った!?」
「思い上がりには感心しないわね」
「僕はお前に感心してきたよ……」

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【迷場面0033】「謝罪を要求していますっ!」 [化物語]

「大体、阿良々木さん、さっきからとてもふてぶてしいですっ! 反省の色が見えませんっ! 少女のデリケートな胸に触っておいて、一言くらいあってもいいでしょう!」
「……ありがとう?」
「違いますっ! 謝罪を要求していますっ!」

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【迷場面0032】「こんな仕組まれた奇遇がありえるか!」 [化物語]

「やあ、阿良々木先輩。奇遇だな」
「こんな仕組まれた奇遇がありえるか!」
 明らかに狙い澄まして駆けてきただろうが。

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【迷場面0031】「ちゃんと儚んではいるのよ」 [化物語]

「努力している人間がそれを意識すると思うの?」
「……さいですか」
「あ、でも、誤解しないでね。努力が全く実を結ばない、どころか努力するすべさえも知らない阿良々木くんみたいな人間のこと、ちゃんと哀れんではいるのよ」
「哀れまないでくれ!」
「ちゃんと儚んではいるのよ」
「ぐ、ううっ! 突っ込みを入れると形容がより酷くなるルールなのか……!? これでは迂闊に泣きを入れることもできない!」

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【迷場面0024】「呼ばれる人間がいるってことは呼ぶ人間がいるってことだぞ!」 [化物語]

「雑草という名の草はなくとも、雑魚という名の魚はいる……」
「雑魚という名の魚もいねえよ!」
「雑草という名の草はなくとも、雑草と呼ばれる人間はいる……」
「呼ばれる人間がいるってことは呼ぶ人間がいるってことだぞ!」

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【迷場面0023】「一瞬でキャラが崩れた!」 [化物語]

「阿良々木くん」
 戦場ヶ原がすかさず言った。
「わたしのこと、きっと、守ってね」
「何故いきなりお姫さまキャラに!?」
「いいじゃない。どうせあなたみたいな人間、明日くらいには自殺する予定なんでしょう?」
「一瞬でキャラが崩れた!」

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【迷場面0020】「そんな特殊な能力を披露した憶えはねえよ!」 [化物語]

「私が言っているのはシャンプーの香りのことよ。この銘柄を使っているのは、クラスでは羽川さんだけのはず」
「え、マジ……? 女ってそういうのわかるの?」
「ある程度はね」
 何をわかりきったことをという風な戦場ヶ原。
「阿良々木くんが腰の形で女の子を区別できるのと、同じようなものと考えてくれていいわ」
「そんな特殊な能力を披露した憶えはねえよ!」
「え? あれ? できないの?」
「意外そうなリアクションをするな!」

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【迷場面0015】「僕の才能の一端をか!?」 [化物語]

「良々々木さん」
「……さっきのに較べれば限りなく正解に漸近した感じではあるが、しかし八九寺、僕の名前をミュージカルみたいに歌い上げるな。僕の名前は阿良々木だ」
「失礼。噛みました」
「違う、わざとだ……」
「噛みまみた」
「わざとじゃないっ!?」
「垣間見た」
「僕の才能の一端をか!?」

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【迷場面0007】「言っちゃいけないことはないのかよ!」 [化物語]

「そんな大袈裟なもんじゃねえよ……問われるのは、僕が卒業できるかどうかって、それだけだな」
「そうですか。阿良々木さんが卒業できないかどうかが問われるのですね」
「………………」
 同じ意味なのに、なんだそのニュアンスの違い。
 日本語って本当に難しい。
「阿良々木さん、頭の不都合がいい方ですからね」
「もう普通に頭が悪いって言ってくれた方がいくらか気が楽だよ、僕は」
「いえいえ、本当のことでも言っていいことと言うまでもないことがありますから」
「言っちゃいけないことはないのかよ!」

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【迷場面0006】楽しい会話だった。 [化物語]

「頭が悪いことは全て忘れられますから」
「お前に言われるほど僕は頭悪くはないよ! 頭が悪いじゃない、都合が悪いだ!」
「都合が悪いことは全て忘れられますから」
「そうそう、それで正し……くない! 全然正しくない! 他人様の存在のことを都合が悪いとか言ってんじゃねえ!」
「自分で言ったんじゃないですか」
「黙れ。揚げ足を取ろうとするな」
「阿良々木さんは我儘ですね。わかりました、じゃあ、気を使わせていただいて、こういう言い方にしましょう」
「どういう言い方にするんだ……」
「不都合がいい」
「………………」
 楽しい会話だった。

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【迷場面0005】「忘れられた!」 [化物語]

「優れた記憶力をお持ちのようだな」
「褒められると照れます」
「いや、優れものだよ、都合が悪いことを全て忘れられることができるなんて」
「いえいえ。ところであなた、誰でしたっけ?」
「忘れられた!」

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【迷場面0002】「投身モンのイジメだ!」 [化物語]

「こいつ呼ばわりもやめて」
 戦場ヶ原は毅然とした声で言った。
「じゃあ、なんて呼べばいいんだよ」
「戦場ヶ原さま」
「…………」
 この女、正気か。
「……センジョーガハラサマ」
「片仮名の発音はいただけないわ。ちゃんと言いなさい」
「戦場ヶ原ちゃん」
 目を突かれた。
「失明するだろうが!」
「失言するからよ」
「何だその等価交換は!?」
「銅四十グラム、亜鉛二十五グラム、ニッケル十五グラム、照れ隠し五グラムに悪意九十七キロで、私の暴言は練成されているわ」
「ほとんど悪意じゃねえかよ!」

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【迷場面0001】「一緒にしたら、犬に失礼かしら」 [化物語]

「勿論只とは言わないわ」
「何かくれるのかよ」
「物理的な報酬を求めるとは、浅ましい。その情けない言葉一つに、あなたの人間性の全てが集約されていると言っても過言ではないわね」
「…………。じゃあ、何をしてくれるんだ?」
「そうね……阿良々木くんがドラクエⅤで、フローラに奴隷の服を装備させようとした外道であることを、言いふらす予定だったのを中止してあげる」
「そんな話、一生で一回も聞いたことねえよ!」

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