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【名場面0018】「あの時は…………緊張、してたから」 [疾走れ、撃て!]

「でねー。この子ったら、こういう無表情でしょー? もー大変だったわよ最初は」
「…………時雨、そういう言い方はないと思う」
 さすがに虎紅が言うと、
「だーって、あなた、訓練生時代はムチャクチャ優秀、って太鼓判押されて、どんな子かなーって思ってたら、赴任してきて一週間、誰とも喋らなかったじゃないの。ようやく『さようなら』って言ったとき、士官休憩所がひっくり返るような騒ぎになったんだからー」
「あの時は…………緊張、してたから」
 あろう事か、虎紅はうつむいて恥ずかしそうに身を縮めたのである。
(あ、可愛いかも…………)
 大きな帽子をぐいっと引き下げて、その中に首まですっぽり入ろうとするような動作が妙に幼い外見とマッチしすぎていて、理宇は思わず微笑んだ。
「…………ロリコン」
 どしゅっと音を立てて突き刺さるような鋭いひと言をミヅキが囁く。
「誰がだよ」
「うるせえ、バカ」

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内藤時雨×紫神虎紅×田神理宇×華社ミヅキ
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「疾走(はし)れ、撃て!」
「第八章 虎紅は唖然とし、理宇が頭を掻く夜」(P.190~191)
(神野オキナ著、メディアファクトリーMF文庫J刊)
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 だに~が2008年に出会ったラノベ界三大無表情系美少女が、戦場ヶ原ひたぎ、舞野咲、そして紫神虎紅(さきがみこべに)。
 この「大きな帽子を引き下げて~」は想像するだけでもかなりの破壊力です。

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