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【迷場面0132】「ふふ、ふふふ。うふふふふふ」 [へヴィーオブジェクト]


ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

  • 作者: 鎌池 和馬
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2009/10/10
  • メディア: 文庫


 少女は、携帯電話の小さな画面を眺めていた。
 そこに表示されていたのは、短いメールだった。
 アラスカの基地で出会い、窮地に陥った自分を助けに来てくれた、本物の友達。
「ふふ」
 内容はそっけないものだったが、お姫様にとっては関係なかった。内容ではなく、誰からのものであるのかがこんなに重要な意味を持つとは、今まで想像もできなかった。
「ふふ、ふふふ。うふふふふふ」
 思わず鼻歌を歌い、椅子に座ったままダンスっぽく体を小さく左右に振った直後、適当に振り回した手の甲がうっかりレバーにぶつかった。
 巨大な主砲がガコーンと大きく動き、空中の連絡通路を押し潰しそうになり、すんでの所で整備兵の婆さんをホームランしそうになったお姫様は、慌ててレバーを掴み直す。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ミリンダ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「へヴィーオブジェクト」
(鎌池和馬著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
「第二章 親指トムは油田を走る >>ジブラルタル通行阻止戦」(P.156~157)より―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 このシーンだけではちょっとわかりづらいですが、お姫様ことミリンダは無表情っ娘なのです。そういう娘が繰り出す恋する乙女ちっくな仕草………くはぁ~、ごちそうさまです(^^;

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