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【迷場面0110】「ははは小さいことだよ新庄君。気にせず行こう」 [終わりのクロニクル]


終わりのクロニクル2〈上〉―AHEADシリーズ (電撃文庫)

終わりのクロニクル2〈上〉―AHEADシリーズ (電撃文庫)

  • 作者: 川上 稔
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫


「確かに佐山君、頭がおかしくて突発的な奇行や犯行に及んだりするけど、他人のことや、秘密に関しては堅いもんね」
「……何やら前提が間違っているような気がするのだが」
「そ、そうかな? でも皆言ってるよ? 天動型佐山宇宙所属の馬鹿野郎って」
「ふむ。前半は当然としても、成績優秀な私に馬鹿野郎とは解せん話だね……」
「いや、馬鹿にもいろいろ意味あるし、……ってか前半オッケーって?」
 おや、と佐山は首を傾げ、
「本気にしたのかね新庄君。安心したまえ。冗談だ。大体、今更天動説など」
「あ、あははは、そ、そうだよね? 佐山君、たまに佐山時空に入るから焦っちゃったよ」
「ああ、大丈夫だよ新庄君。――中世以来、世界はちゃんと地動説で私が太陽だ」
「え!? な、何? 今何か最後に言った?」
「ははは小さいことだよ新庄君。気にせず行こう」

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新庄・切×佐山・御言
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「終わりのクロニクル②<上>」
(川上稔著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
 第一章『焔の二人』(P.57)より
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 宇宙スケールの大馬鹿・御言であった(^^;

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