【迷場面0111】「いえ、ですから、あなたのお側に這い寄る混沌ですが」 [這いよれ!ニャル子さん]
「お前、いったい何なんだよ……」
「いえ、ですから、あなたのお側に這い寄る混沌ですが」
「お前は地球に遊びに来たのか」
「失礼な! これもちゃんとした調査の一環としてですね」
「何の調査だ言ってみろ」
「…………」
「なぜ目を逸らす」
ニャルラトホテプは露骨に明後日の方向を向いている。唇をすぼめて、息をひゅうひゅうと吹いているのは、おそらく口笛を吹こうと思っているが音が出ないのだろう。
「いや、まあ。これは言ってみれば自分へのご褒美」
「お前、褒められる事、何かしたか。あとご褒美があるなら自分への罰もあるよな。仕事サボってる罰は?」
「それはその……ま、前払いという事で」
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八坂真尋×ニャルラトホテプ
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「這いよれ! ニャル子さん」
(逢空万太著、ソフトバンククリエイティブGA文庫刊)
「1.第三種接近遭遇」(P.63~64)より
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なんつー人間くさい邪神だ(^^;
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