【迷場面0083】「ていうか、前より強くなってんじゃね?」 [迷い猫オーバーラン!]
「そうやって、誰でもかれでも世話焼いてたらいつかアンタ……」
「……もしかして、心配してくれてる?」
「ち、違うわよ! 誰が巧なんか心配するか!」
「いだだっ、手っ、強く握りすぎっ」
「あ……」
文乃はそこではじめて、自分が俺と手を繋いでいたことに気づいて、慌てて手を放した。
「手つないだのなんて、小学校以来だよな」
「そ、そう……だっけ」
みるみる文乃の頬が赤くなっていく。
「うん。あの頃から思ってたんだけどさ……」
「え……」
「文乃、握力強すぎ」
「な……!?」
「ていうか、前より強くなってんじゃね? 手が砕けるかと――」
「二回死ねええええええええええええええええええええええ!」
文乃の拳がえぐり込むように俺のアゴ下を突き上げた。
――――――――――――――――――――――――――――――
芹沢文乃×都築巧
――――――――――――――――――――――――――――――
「迷い猫オーバーラン! 2 拾わせてあげてもいいわよ!?」
「第一章 名無し同好会の迷走」(P.40~41)
(松智洋著、集英社スーパーダッシュ文庫刊)
――――――――――――――――――――――――――――――
世界を狙えるアッパーカットだ(^^;
「……もしかして、心配してくれてる?」
「ち、違うわよ! 誰が巧なんか心配するか!」
「いだだっ、手っ、強く握りすぎっ」
「あ……」
文乃はそこではじめて、自分が俺と手を繋いでいたことに気づいて、慌てて手を放した。
「手つないだのなんて、小学校以来だよな」
「そ、そう……だっけ」
みるみる文乃の頬が赤くなっていく。
「うん。あの頃から思ってたんだけどさ……」
「え……」
「文乃、握力強すぎ」
「な……!?」
「ていうか、前より強くなってんじゃね? 手が砕けるかと――」
「二回死ねええええええええええええええええええええええ!」
文乃の拳がえぐり込むように俺のアゴ下を突き上げた。
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芹沢文乃×都築巧
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「迷い猫オーバーラン! 2 拾わせてあげてもいいわよ!?」
「第一章 名無し同好会の迷走」(P.40~41)
(松智洋著、集英社スーパーダッシュ文庫刊)
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世界を狙えるアッパーカットだ(^^;
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