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【名場面0012】「では、先に気遣いと適当の領域を指定お願いします」 [イスカリオテ]

 すると、少年の隣からノウェムが寄り添う。
「――では、イザヤ様の荷物をお持ちします」
「いい! 自分で持てる!」
「しかし、気遣いは素晴らしいと今カルロ様に言われました。私は考えます。通常、生活における気遣いはこのような部分に現れるものです」
「いらん! お前もこの糞眼帯神父の言うことをいちいち真に受けるな!」
「では、そうした気遣いは今後一切無用とされますか? でしたら、イザヤ様に私の衣服や下着も洗っていただくことになりますが」
「それ、気遣いするとかしないとかの領域じゃねえだろ!? 自分のものは自分で適当になんとかしろよ!」
「では、先に気遣いと適当の領域を指定お願いします」

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ノウェム(イブ・カダモンシリーズ・EK-09h)×九瀬イザヤ
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「イスカリオテ」
「第二章 教団」(P.136~137)
(三田誠著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
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 自動人形キャラ的には定番なやりとり。やはり最初はこうでなくては。

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