【迷場面0030】「イタリア語ー！？」

「あ……」
　無言の僕をどう受け取ったのか、夜月は慌てたように、「ご、ごめんなさい」と、言った。振り向かないままに。
「今、ちょっと我が儘なこと言ったよね？」
「かなり」
「かなり……」
「超絶」
「超絶っ！？」
「ディ・モールト」
「イタリア語ー！？」

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櫃内夜月×櫃内様刻
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「きみとぼくの壊れた世界」
「もんだい編」（P.29～30）
（西尾維新著、講談社ＢＯＸピース刊）
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　仲良し兄妹のじゃれあいの図――その体勢はいかがなものかと思いますが（詳しくは本文参照のこと）。
　まぁそれはともかく――夜月かわいいよ夜月。……病んでるけどね、兄貴共々。
　本好きな話し相手としては楽しそうだけど、本当にこんな妹がいたら……重いだろうなぁ。