【迷場面0022】「ぼくはいまとても動揺している」 [星界シリーズ]
「けれど、いちばんふつうの子どものつくりかたは、愛する人間の遺伝子と自分の遺伝子を接合させることだ」
「それをきいてほっとしたよ」ジントは感想を口にする。
「もちろん、その相手が同性だったり、近親だったり、複数だったりすることはある。このことを知ると、地上世界出身者はなぜか動揺するときいた」ラフィールはジントの顔に物問いたげな視線を投げかけた。
「それはほんとうだ」ジントはうけあった。「ぼくはいまとても動揺している」
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アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール
×リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵公子・ジント
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「星界の紋章Ⅰ -帝国の王女-」
「3 愛の娘」(P.88~89)
(森岡浩之著、早川書房ハヤカワ文庫JA刊)
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生まれた惑星上で一生を終えることが当たり前である地球人類の直系子孫(♂)と、遺伝子操作と宇宙空間での生活を日常とする変異人類アーヴ(♀)のボーイ・ミーツ・ガール。そのあまりな種族的ギャップを埋めようと少しずつ歩み寄っていく様子が微笑ましいです。
「それをきいてほっとしたよ」ジントは感想を口にする。
「もちろん、その相手が同性だったり、近親だったり、複数だったりすることはある。このことを知ると、地上世界出身者はなぜか動揺するときいた」ラフィールはジントの顔に物問いたげな視線を投げかけた。
「それはほんとうだ」ジントはうけあった。「ぼくはいまとても動揺している」
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アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール
×リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵公子・ジント
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「星界の紋章Ⅰ -帝国の王女-」
「3 愛の娘」(P.88~89)
(森岡浩之著、早川書房ハヤカワ文庫JA刊)
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生まれた惑星上で一生を終えることが当たり前である地球人類の直系子孫(♂)と、遺伝子操作と宇宙空間での生活を日常とする変異人類アーヴ(♀)のボーイ・ミーツ・ガール。そのあまりな種族的ギャップを埋めようと少しずつ歩み寄っていく様子が微笑ましいです。
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