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【迷場面0123】「い、今何か言ったかな?」 [終わりのクロニクル]


終わりのクロニクル2〈上〉―AHEADシリーズ (電撃文庫)

終わりのクロニクル2〈上〉―AHEADシリーズ (電撃文庫)

  • 作者: 川上 稔
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫


「御言君……」
「何かね? その不審なものを見るような目は」
「……意外と御言君、深くものを考えずに直接結論出すタイプだな?」
「いつ私がそんな短絡思考をしたというのかね? そんなこと言うと張り倒すぞ」
「今も充分短絡しておるだろうがっ!」
 佐山は、まあまあと大城を手で制し、
「ともあれ私は油断していたようだ、新庄君に対して……」
 佐山は考える。以前に銭湯の中で新庄・切が男がどうかを確認したことはあるが、
 ……しかし、運君が女かどうかを確認したことはなかったな。
 今まで新庄・運の胸は見たことがあったが、あれこそUCATのトリックかもしれない。
 ……だとしたならば、恐ろしい技術力だ。
 佐山は冷や汗とともに思う。しっかり触れて確かめておくべきだった、と。
 何故今まで、この一月あまり、おもむろに揉んだりしようと思わなかったのか。
 ……不覚だ。
「み、御言君、今、何事か真剣に考えておるようだがな。一言忠告しておくぞ」
「何かね?」
「犯罪行為は――、めっ」
「ははははは、存在自体が犯罪のような御老体が何を馬鹿なことを。大体この賢い私が、まさかそんなことをすると思うのかね?」
「は、ははは、そ、そうだよなあ。いくら御言君でもなあ」
「そうだとも。――話せば解る」
「い、今何か言ったかな?」

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大城・一夫×佐山・御言
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「終わりのクロニクル②<上>」
(川上稔著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
 第八章『答えの始まり』(P.213~214)より
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 主人公、ですよ? こんなでも一応(^^;

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