SSブログ

【名台詞0023】カルロ・クレメンティは言いました [イスカリオテ]


イスカリオテ (電撃文庫)

イスカリオテ (電撃文庫)

  • 作者: 三田 誠
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2008/11/10
  • メディア: 文庫


「偉いんですよ」
 胸元をつかまれたまま、躊躇無くカルロは言い放った。
「神だから偉いんじゃない。枢機卿代行だから偉いんじゃない。周囲がそう求めたから偉いんです」
 隻眼が、真っ直ぐに少年を見つめていた。
 眼帯に刺繍された獅子の姿は、少年を喰らわんとするようだった。
「……周りが……求めただって」
「権力は神が与えるものじゃありません。多くの人がつくりあげるものです。その権威を受け取った者は、もはや勝手に死ぬことすら許されない。英雄が――『九瀬諫也』がそうであるように」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
カルロ・クレメンティ枢機卿代行×九瀬イザヤ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「イスカリオテ」
(三田誠著、アスキー・メディアワークス電撃文庫刊)
「第四章 玻璃」(P.243~244)より
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ジャパニメーションの傑作「カウボーイ・ビバップ」でも、「神が人間を創ったのではない。人間が神を創ったのだ」てなセリフもありましたっけ。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。