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【迷場面0085】「……それがお前の感謝かSf」 [終わりのクロニクル]

「先に行ってもいいぞSf。数段と言わず、俺を見捨ててどこへでも、ああ、あの世でも」
「Tes.、それが至様の御要求でしたならば従います。――ただ、まさか至様があの世など信じておられるとは」
「お前のためには信じてやろう。感謝しろSf」
「Tes.、感謝回路を起動します」
 と、Sfは横に桶を下ろすと、至の方を向いた。そのまま両手を三度柏手打ちして、
「南無ー」
「……それがお前の感謝かSf」
「Tes.、独逸UCATの日本研究は完璧です。社寺の合一を示すこの感謝は東西独逸合併に相当するものと判断しますが」
 言って、Sfは至を見た。至は既に無言で上り出している。
 Sfはとりあえず感謝を最後まで終えるため、手を合わせて一礼。その後に彼を追う。

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大城・至×Sf
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「終わりのクロニクル③<中>」
 第二十二章『見届の鼓動』(P.316~317)
(川上稔著、メディアワークス電撃文庫刊)
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 大丈夫か、独逸製(^^;
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