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【迷場面0065】「曖昧な返事だーっ!」 [化物語]

「……お前、絶対その内、人を殺すぞ」
「そのときは、阿良々木くんにするわ。初めての相手は、阿良々木くんにする。阿良々木くん以外は、選ばない。約束するわ」
「そんな物騒なことをいい台詞みたいに言ってんじゃねえよ! 僕、お前のことは好きだけど、殺されてもいいとまでは思わないよ!」
「殺したいくらいに愛されて、愛する人に殺される。最高の死に方じゃないの」
「そんな歪んだ愛情は嫌だ!」
「そうなの? 残念ね。そして心外だわ。私は阿良々木くんにだったら――」
「殺されてもいいっていうのか?」
「……ん? え、あ、うんまあ」
「曖昧な返事だーっ!」
「うんまあ、それは、そうね、よくないけれども」
「そして曖昧なまま断ったーっ!」
「いいじゃない、納得しなさいよ。私が阿良々木くんを殺すということは、つまり阿良々木くんの臨終の際、一番そばにいるのがこの私ということになるのよ? ロマンチックじゃない」

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阿良々木暦×戦場ヶ原ひたぎ
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「化物語[上]」
(西尾維新著、講談社BOX刊)
「するがモンキー」(P.295)
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 ラノベ界に無表情美少女は数おれど、毒舌の滅多刺しが愛情表現などという困ったちゃんは、おそらく他にいないのでは(^^; だがそれがいい!

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