【書感0030】俺はまだ恋に落ちていない [書き溜めのるつぼ]
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「俺はまだ恋に落ちていない」
(高木幸一著、GA文庫刊)
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ラノベのタイトルは、いっそ「俺妹」以前と「俺妹」以後に分けちゃってもいいんじゃないかというくらい、近ごろめっきり増えましたよねぇ……こういうノリのタイトル。
「本家」とレーベルは違えど、どこまで狙っているのか、タイトルは同じようなノリで、ヒロインも同じく妹……但し、本作のほうは他人の。かつ2人。
但しでもう一つ言うと、「本家」のほうはねーよ的設定のオンパレードですが、本作のほうはアリかな的設定でまとめられている点は好印象。ストーリーそのものというより、キャラたちの心の触れ合いや掛け合いを堪能するのが本作の楽しみ方ではないかと感じましたが、そういう意味では最後まで楽しめました。
対照的な妹ズのキャラがきっちり立っててそれぞれ魅力的だし、微妙で複雑なお互いの意識もよく描けていて、読んでいるうちになんとなくClariSの「ココロの引力」のサビを思い出しました(^^;
結論。とりあえず、続刊希望。妹ズの鞘当てをガッツリ読みたいです。……って、空河は?
P.S. 扉絵と口絵は逆にしたほうが、断然引きが強いと思うんだけどなぁ。
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